お友だちとあそぶようになるのはいつ頃から?

保育園でよく聞かれるのは「うちの子、お友だちとあそんでいますか?」という質問。個人差がありますが、3歳頃から少しずつ「お友だち」を意識しながら一緒にあそぶようになり、4歳頃には特定の「お友だち」と親しくあそぶようになります。グループなんかが出来るようになります。では、「お友だち」と上手にあそぶために必要なのはどんなことでしょうか?

ここでは、
1.0歳の頃
2.1歳の頃
3.2歳の頃
の3段階に分けて、お友だちとどうやって関わっていくのか?や、そのとき大人はどうすれば良いか?について書いていきます。

0歳でのお友だちとの関わり

0歳の頃は、基本的に大人と関わることがほとんどで、なかなかお友だちとあそぶ機会も少ないでしょう。

でも保育園で0歳児同士が過ごしているとそれなりに関わりがあるんですよ。

1人の赤ちゃんがごろごろと寝返っているうちに「何かにぶつかったな~」と見てみるとそこには他の赤ちゃんが!「よし、触ってみよう」と(思っているかどうかはともかく)、そっと手を伸ばして触っている様子を見かけます。

触られた赤ちゃんは「何?」と難しい顔をしていたり、「あそぶの?」とニコニコしていたり様々な反応をします。時々、号泣されることも・・。すると触った方は更に気になるようでちょっと強めに触ってみたり、髪を引っ張ろうとしたり・・!触った方も泣き声に驚いて号泣することもあります。すると初めに泣き始めた赤ちゃんは更にびっくりして号泣!二人で大泣きしていることもあります・・。

赤ちゃん同士が関わることに対して保育士はほとんど止めませんから(怪我をさせそうなときは止めますが)こういう光景はよく見られます。

少し大きくなってハイハイなどで動けるようになると更に遭遇する確率もあがります。一人の子どもがあそんでいるおもちゃをさり気なく取って行ったり、取ってその場であそんでいたり。取られた方も泣いてしまったり、「あれ?無くなった・・まあいっか。次はこれであそぼう」とあっさりしていたり、反応も子どもによって違って面白いですよ。


この時期は、まだまだお友だちとして意識することはありませんし、一緒にあそぶこともありません。ただ何となくお互いに存在を見合っているだけという感じです。

「これは何だ!?」と興味津々で触ったり、叩いてみたり、関わろうとする赤ちゃんもいますし、逆にひたすら受け身で終わる赤ちゃんもいます。どちらの反応が正解とか不正解とかはありません。これも一つの個性と言えるでしょう。

0歳児クラスでのエピソードをもう一つ。

慣らし保育中に、抱っこも嫌がって泣く赤ちゃんがいたのですが、仕方なく下に降ろして見守りながら「どうしようか?」と考えていると、そばにいた他の赤ちゃんにすがっていったことがあります。

すがられた方の赤ちゃんは特に何をするわけでもなく、困った顔をするわけでもなく、知らない顔をしてそのままマイペースにあそんでいました。「無視か!」と突っ込みを入れつつ様子を見ていると、すがった方の赤ちゃんはなぜか泣き止んだのです!

何がその赤ちゃんの涙を止めたのかはわかりませんが、二人で並んでおもちゃであそぶ姿を見てほほえましくなりました。その後少しずつ保育士にも保育園にも慣れていったのでした・・。

それまでの私たちの努力は一体!?・・な出来事でした。

1歳でのお友だちとの関わり

1歳を過ぎてくると、子ども同士であそぶ様子もよく見られるようになります。

ただ、毎日同じメンバーであそぶわけではなく、あそびによってメンバーも入れ替わったり人数が増えたり減ったりします。

「今日は○○ちゃんとあそばないの?」と聞くと「うん!」となぜかうれしそうに返事されることもありました。まだ特定のお友だちという感覚はないのでしょうね。大人が見ていて「AちゃんとBちゃんはよく一緒にいるな」と思っても、子どもにとってはたまたまそのときのあそびの感覚があっただけなのでしょう。

子どもって、同じクラスの子どもの名前を覚えるのがとても早いです。まだあまり話せなくて名前を言えない頃でも「○○ちゃんはどこ?」と聞くと「ここ」と指をさして教えてくれます。名前を呼べるようになると、おうちでも話しているようで連絡帳に「○○ちゃんという名前が話の中に出てきますが、うちの子と仲良しなのですか?」と書かれていたりします。(一緒にいるのを見たことないな・・ということもよくありますが)

子ども同士があそんでいる様子をそばで見ていると、会話が成り立っていなかったり(全員が完璧に話せるわけではありませんからね・・)しきりに「イヤ!」という言葉が出ていたりして、本当に一緒にあそんでいて楽しいのかな?と思いますが、子どもは笑顔であそんでいたりします。大人にはわからない世界ですね。

この時期には、他の子どもとの関わりに興味を持ち始めます。一緒にあそびたい、一緒に何かをやりたいと強く思い始めます。この時期に、おうちの中にじっといるのではなく、出来るだけ他のお友だちとの関わりを持つために出かけるようにしましょう。

お仕事を始めて、保育園に入れるのも一つの方法ですね。また、児童館や図書館など、他のお子さんが集まる所へ連れて行って一緒にあそぶようにすると良いですよ。

始めのうちは、大人が仲立ちをしないとあそべないでしょうし、トラブルも多いと思います。ママやパパが一緒にあそんで、お友だちとの橋渡しをしていきましょう。

特定の誰かと友だちになるというよりは、グループであそぶ感覚が良いですよ。色んなお友だちと浅く広く付き合っていくうちに、気の合う子ども同士、自然と一緒にあそぶようになっていきます。

自分より小さな赤ちゃんとの関わりも大事です。自分がお兄ちゃん、お姉ちゃんになった感覚になっていつもよりしっかりして見えることもあります。自分たちもつい数ヶ月前には同じ状態だったのに、すっかりお姉ちゃんお兄ちゃんになった気分で、何かと世話をやこうとします。


保育園でも、赤ちゃんがいるのを見かけると、少し話せるようになった言葉を使って「おいれ(で)~」とか言いながら手を引っ張ったり、泣いていたらなでてあやしてみたり、保育士にあわてて「泣いてる」と(指差しで)教えに来たりします。

保育士が立って抱っこすると、座るように指示し(「ん!ん!」と床を指します)抱っこしたまま座ると、ナデナデの嵐!!・・で、更に号泣してしまうことも・・。触られないように立つと、しばらくは下から見つめていますが、泣き止んでいないと「先生には任せていられない!」と思うようで、また「ん!ん!」と座らせます。心配で仕方ないのでしょうね・・気持ちはわかるのですが、子どもたちのそばにいると泣き止めないので、部屋の外へ出て行くこともありました。

ご機嫌であそんでいると、隣に座って「~ね?~ね?」と何やら一生懸命に話しかけ、おもちゃを次々手渡したりしています。気づくとその赤ちゃんの周りにはおもちゃが山のように積んであることも。

かまってもらうのを嫌う赤ちゃんもいますが、気にしない赤ちゃんの場合は、小さな担任が増えた感じで意外と頼りになったりします。
ただ、自分もまだまだ赤ちゃんなので泣いてしまうこともよくあるのですが・・。


また、大きいお友だちと一緒にあそぶと、必死で付いて行こうとして、いつも以上の力が発揮されてまた大きく成長する要因になることもあります。

同年齢、異年齢、どちらの経験も出来ると素敵ですね。

2歳でのお友だちとの関わり

2歳でも、まだまだ特定のお友だちとあそぶというより、その時にあそびが合うお友だちとあそぶことが多いです。

これまでに、しっかり他の子どもとの関わりを持ってきていたら、かなりお友だちとのあそび方は上手になってきているでしょう。とはいえ、まだ小さい子どもです。時期的にもケンカが多くなります。ケンカになったときに、原因は何なのか、今はどういう状況なのかがわからないと対応できなくなってしまうので、しっかり見ておきましょう。

泣いている側が被害者で、泣いていない方が加害者、とは限らないものです。その瞬間だけ見て判断して叱ってしまうと、叱られた子どもは納得できません。

もしかしたら、泣いている子どもが相手のおもちゃを取ろうとして渡してもらえなかっただけかもしれませんし、泣いていない子どもはおもちゃを取られたくなくて引っ張ったかもしれません。その場合は、泣いている子どもに「お友だちのだから取ったらだめよ。後で貸してもらおうね」と言わないといけませんし、泣いていない子どもには「これは〇〇ちゃんのだからやめて、って言おうね。後で貸してあげてね」と言わないといけませんよね。

叱る方法についてはこちらの記事を参考にして下さいね。

こういうケンカも、お友だちとあそぼうとしているという成長の一つですから、面倒に思わずしっかり対応していきたいですね。


お友だちとの関わりでこんなこともありました。

保育園で外あそびをしているときに、クラスの中でもしっかりしている女の子(Aちゃん)が、お友だち(Bちゃん)と二人で三輪車に乗って並んで何やらコソコソと話していました。

後ろから見ていて何をしているのかわからなかったのですが、しばらくして近くに行って見てみると二人の靴が変なのです。一人は右と右、もう一人は左と左の靴をはいているのです。片方ずつ違うデザインでした。つまり、二人で片方ずつ交換したわけです。

二人に理由を聞くと、小さな声で恥ずかしそうに「かえっこした」と言うのです。AちゃんはBちゃんの靴が、BちゃんはAちゃんの靴がかわいく見えてうらやましかったようです。どうやらAちゃんが「かえっこしよう」と言ったようですが、Bちゃんは自分の靴も気に入っていたので片方しか貸してくれなかったようです。

でも同じ側の靴をはいているから痛くないのか?と聞くと「かわいい」という返事・・。
子どもってホント、面白い発想をしますね。

このAちゃんは3歳前くらいだったと思います。この年齢になると大人に仲立ちしてもらわなくても、子ども同士で話し合ってやろうとすることがあります。

まとめ

生まれてすぐは大人としかあそんでいない赤ちゃんが、同年齢の赤ちゃんや子どもとあそぶようになるには、やはり大人の手助けが必要です。

3歳頃になって、ある程度お友だちとあそぶようになったとしても、まだまだ1人であそぶことも多いでしょう。その度に「うちの子、大丈夫かな?お友だちいないのかな?」なんて気にする必要はありません。

子どもにとっては1人で集中してあそぶ時間も大切で、その時に1人だからといって、ずっと1人であそんでいることはありません。あそびによってはお友だちと合流するものです。もしお友だちとあそびたいようなのにうまく誘えないようであれば、大人が仲立ちしてから、自分は少しずつ離れるようにしましょう。

大人がするべきことは、とにかく家に引きこもらず、公園や児童館など子どもが集まる所に連れて行って、他の子どもと関わる機会を作ってあげることです。他の子どもが周りにいなかったら、お友だちとあそぼうという気持ちも起きませんし、関わろうともしなくなります。

大人同士の関係も作らないといけなくて面倒に思いそうですが、子どものためにうまく付き合っていけると良いですね。

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